F120号 194×130(cm) 安来市加納美術館では、予てより恒久平和を希求した画家加納莞蕾(辰夫)の戦争画「山西省潼関付近の追撃戦」(国立近代美術館蔵) の原寸大複製画作成作業をすすめて参りましたが、このほど無事完成し、本日(4/26)より公開しております。

 作品の隅々の色使いや微細な表現もよく判るものです。今後、加納莞蕾の平和運動に繋がる貴重な作品な作品として、多くの方にご覧いただきたいと思っています。

《作品について》

 画家加納莞蕾(辰夫)は、昭和12(1937)年11月から同15年までの約3年間、北支派遣第20師団(牛島実常師団長)の従軍画家として山西省に従軍しました。戦争画や中国の風景や人物を描きましたが、その頃の作品はほとんど残存していません。

 本作品は、終戦後アメリカ軍によって接収され、長くアメリカ本土にありましたが、昭和45(1970)年に日本政府に無期限貸与され、現在は東京国立近代美術館に収蔵されています。