色絵茶碗に魅せられて安来市加納美術館は1996年11月1日、恒久平和を希求した画家加納莞蕾の長男加納博基(1934-2008年)が莞蕾の願いを伝えるべく開設。その後、2002年に広瀬町(現・安来市)に寄贈し今日に至っています。

開館に際して、加納博基は長く岡山で会社経営をしていたことから、山陽と山陰の文化交流およびふるさとの文化発展を願って、数多くのやきものや日本画、安来ゆかりの作家の作品を蒐集しました。
昨年は備前焼の展示を楽しんでいただきましたが、今回は、加納博基コレクションの中から備前焼以外のやきもの、華やかな色絵茶碗のコレクションを中心にご覧いただきます。 「色絵」には、草花、動物、また、釉薬が醸し出す模様など、繊細さや色鮮やかさに魅力のあるものが多くあります。
この小さく愛らしい器たちが魅せる小宇宙にしばし心を遊ばせ、楽しんでいただければ幸いです。

主な展示作品


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