企画展 「加納莞蕾・宏子父娘展-絵をかくよろこびー」 終了しました
没後40年を迎えた加納莞蕾(1904∼1977)と長女宏子(1925年生)の父娘(おやこ)の作品を通して、絵をかくよろこびをお伝えします。
こどもの頃から絵をかくのが好きだった加納莞蕾は、上京して岡田三郎助の師事しその後独立美術で発表しながら島根県に洋画を根付かせるべく努力しました。
さらに朝鮮半島に渡って数多くの作品をかき、戦後は平和に向けての活動に励みました。
加納莞蕾 「母娘像」 (1931年)
長女宏子は、多くの仲間とともに芸術論を語りあいひたむきに絵と向き合う莞蕾の姿を見て育ちました。北海道に移り住んだ宏子が絵筆をもったのは60歳を目前にした頃、莞蕾が亡くなって数年後のことでした。 「私はやはり絵が好きだったんだ」と明るく述懐し、キャンパスの前に立つ宏子は莞蕾によく似ています。
88歳にして全道展に入選するなどした宏子は、父親の絵を描く情熱と感性をしっかり受け継いでいるようです。
二人の絵画の競演、そして二人がそれぞれに求めた芸術への思いと、共通する感性を垣間見ていただけたら幸いです。
但見宏子 「花帽子」 (2002年)
但見宏子 「野の花」 (1997年)
<企画展関連イベント>
◇5月27日(土) ギャラリートーク
◇6月11日(日) 但見宏子によるギャラリートーク
◇6月12日(月) 但見宏子によるギャラリートーク
◇6月25日(日) やさしいクラシックコンサート